避けたほうが良い治療院・整体院
詐欺に近い内容もあり、下記に該当する治療院・整体院は、避けたほうが良いでしょう。
厚生労働省認可・厚生労働大臣認可と表示された治療院・整体院
組合法により、同じ業を営む人が何人か集まって申請すれば、誰でも厚生労働省認可の組合を設立できます。
にもかかわらず、まるで厚生労働省から認可された治療院・整体院の如く広告宣伝に用いている治療院・整体院が多数存在します。
ただ単に、組合の設立を厚生労働省が認可したに過ぎません。
試しに、「厚生労働大臣認可」で検索してみてください。
一時期よりも減ったものの、いまだに、多くの治療院・整体院が引っ掛かります。
NPO法人××××推奨、××××会推奨と表示された治療院・整体院
NPO法人は、10人以上が集まり、どういう非営利活動をするかを申請すれば、容易に設立できます。
ボランティア活動など、非営利活動を行う団体は素晴らしいと思います。
しかし、自らが設立したNPO法人で、自らの治療院・整体院を推奨して、まるで権威があるかの如く広告宣伝に用いている治療院・整体院が多く存在しますので、ご注意ください。
また、××××会推奨とか、××××協会推奨と表示されている治療院・整体院も多数ありますが、自らが所属する民間団体が身内を見栄えを良くさせるためにしているだけです。
最近は、設立したNPO法人で、整体の資格を認定するケースが多く、「内閣府認定 NPO法人××××認定の資格」と書かれている場合があります。
これは、NPO法人が認定している民間資格に過ぎず、内閣府は、NPO法人の設立を認めただけで、整体の資格を認定しているわけではないので、ご注意ください。
ほかにも公認とか認定とか表示している所もありますが、推奨や公認、認定を行っている団体が聞いたことのない団体ならば、自作自演に近く、まったく意味がありません。
ちなみに、NPO法人以外のNPO団体は、行政機関の許可を得ていないNPOで、個人的にやっている団体となります。
さすがにこのような自称NPOに参加している治療院・整体院はないだろうと思いましたが、存在します。
米国の非認定大学の博士、教授などの肩書きを持つ治療院・整体院
一般に学位商法(ディプロマミル)と言われるもので、お金を支払うことによって、その大学のみでしか通用しない博士や教授などの肩書きを容易に取得できます。
ホノルル大学、ハワイ国際大学、アダム・スミス大学、イオンド大学、国際学士院大学、クレイトン大学、パシフイック・ブッディスト・ユニバーシティ、パシフィック・ウエスタン大学、ハミルトン大学、ジェイムス大学など、多数の非認定大学があります(すでに閉鎖された大学も含む)。
これら非認定大学名が知られているために、大学名をあえて隠し、生理学博士と名乗っている者も複数います。
受賞を列挙する治療院・整体院
受賞に、お金の支払いが必要な賞も存在します。
なぜ、受賞する側がお金を払うの?と思うかもしれませんが、お金を払ってでも賞が欲しい方がいるからです。
具体的には、賞金がもらえるわけではなく、逆に、寄付金という形で、お金を支払います。
有名なものでは、
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日本文化振興会(行政法人の日本芸術文化振興会とはまったく別の民間団体)「国際アカデミー賞」、「国際芸術文化賞」、「社会文化功労賞」、「国際文化栄誉賞」
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日本アカデミー協会(有名な日本アカデミー賞協会とはまったく別物)「日本文芸アカデミー賞」、「日本文芸ミネルヴァ賞」
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リンカーン記念平和財団(第16代アメリカ合衆国大統領とはまったく無関係)「リンカーン平和勲章」
上記以外でも、海外の実在する機関や人名を騙って、表彰を受けたとする物もあります。
何でも治せると言っている治療院・整体院
重大な疾患が潜んでいる場合、危険です。
病院で治療すべき疾患もあります。
病気を抱えていると、自分の関心は、「私の症状が治せるのかどうか」だと思います。
すると、治せると言った先生を選ぶ傾向にあります。
なぜなら、自分自身の病気に対する責任放棄ができるからです。
病気を治すのは、あくまでも、自らの自然治癒力で、個人差が大きいのが現実です。
特に何も診ていないうちに、治せるという先生は、信じるに値しません。
結果、間違った自信により、効果がない、あるいは効果が薄いにもかかわらず、長期に渡って通院させられる危険性があります。
実際に、東北のとある治療家(難しい症状を扱っている方には思えませんでしたが…)が「病院で見放された症状が改善する」と自慢する手技は、単なるマッサージでした。
自分の整体技術の限界をきちんと見極められている治療院・整体院をお勧めします。
例えば、自信過剰な治療院・整体院に関するネットの投稿を見てみると、
中学2年のサッカーをしている息子がオスグット病になりました。
ネットで探して、長浜と京都駅前にある、オスグット◯◯研究所というところにうかがいました。
大柄な男性がとても自信ありげに自分たちは、世界一の実績があると説明してくれました。
治療は緑色のゴムのチューブのようなもので、膝の周りをたたいたり、チューブの上で体をゆすったりするような治療でした。
途中、何度か屈伸しながら、「痛みは取れてる?」と確認して、息子はその都度、「変わっていません」と答えていました。
その日は、特に痛みが変化することなく初回の1万円を払い、一週間後にくるようにいわれて、また伺いました。それを5,6回くりかえしましたが、痛みは特に変化がでませんでした。
先生が、治療だけでは足りないので、緑色のチューブを買って家でやったほうがいいと提案してくれました。
高くても2000円ぐらいかな?と思ってたのですが4万円(!!)という値段をきいてやめました。
【補足】
その後、息子は知人に紹介していただいた整体院さんで3回ほど整体してもらいサッカーに復帰できました。
(YAHOO!知恵袋より)
ナンバーワン、ゴッドハンドなどとアピールする治療院・整体院
本当にナンバーワンやゴッドハンドの人は、自分で言うことはありません。
地域ナンバーワンとか、支持率No.1とか、口コミNo.1とか、ゴッドハンドとか、最後の砦とか・・・他人が決めることを、自ら、恥ずかしげもなく言えてしまうのは、目立ちたがり屋だったり、自信過剰家だったりします。
技術よりもビジネスのほうに意識が行っていますし、そもそも、世の中には無数の施術法が存在し、それら全部と比較することは不可能です。
レベルの違いを自慢しているところほど、ほかの療法のことをあまり知らず、自信過剰に陥っています。
そもそも、どの療法にも得手不得手があり、症状が改善するかどうかは、技術レベルよりも、療法そのものが合っているかどうかの方が影響が大きいです。
どんなに技術レベルが高いと自慢しても、その人に合っていれば改善するし、合っていなければ改善しないだけの話です。
広告宣伝として割り切って使っているとか、それを目指しているとか、であれば問題ありませんが、本気でそう思っている治療院・整体院もありますので、避けた方が無難だと思います。
症例をブログなどに載せる際、どこから来たかということは症状には全く関係ないのですが、遠くから来ていることを自慢するために、わざわざ書く方もいます。
経歴を創作する人もいます。
とある治療家の経歴を見ると、「理学療法士共通試験で全国1位を獲得」と書かれているのですが、理学療法士に訊いても、そんな共通試験は存在しないし、そもそも順位は発表されていないということでした。
自慢したいがために、嘘までつく方には、関わらないほうが良いでしょう。
整体時間が短い治療院・整体院
最近巷では、10分、20分の短時間施術で、「その場の痛みさえなくなればよい」とする施術が流行っています。
短時間で痛みを取る施術は、とてもインパクトがあり、スゴイと思われたという治療家の欲求を満足させることができ、なおかつ、患者さんにわかりやすく、かつ回転率が上げられるため、ラクしてたくさんお金を稼げるという治療院・整体院側にとって、とても都合が良い施術です。
短時間施術では、その痛みを起こしている原因までは探れるかもしれませんが、その原因を作っている原因、さらにその原因を作っている原因といった深いところまでは探れません。
草取りに例えると、根はそのままに、地上に出ている葉や茎だけを取っている状態で、根本的な問題は残ったままです。
症状が戻りやすく、痛みが出れば、また施術すれば良いという考えです。
病院と比べれば、対症療法ではないかもしれませんが、対症療法であることに変わりはありません。
そういうところほど、治療系治療院・整体院を謳っていることが多く、注意が必要です。
もう一つの問題点は、原因をわからなくしてしまう、あるいは異常があっても気付けなくしてしまうということです。
航空機の墜落原因のなかに、警報が鳴ったのに誤作動だと思って警報を止めたというのがありますが、それと同じことです。
自覚症状というのは、身体に異常があるということを知らせています。
根本原因を解消せずに、それを止めてしまっては、後々、大変なことになることもあります。
ところで、悪質なところでは、繰り返し施術を受けさせるために、もっともらしい理由をつけて、短時間の施術を正当化します。
たとえば、よく聞くのが「施術時間が長くなると身体への負担が大きくなる」という言い訳です。
常識的に考えればわかりますが、グイグイ揉まれるようなマッサージではない限り、立ったり座ったり歩いたりする日常生活のほうが、あきらかに施術よりも負担が大きいです。
なかには、「扇風機の弱い風でも、ずっと当たっていると身体が疲労します」という方もいます。
風が体温を奪って疲労することを、施術と比べるのには、呆れます。
世の中にある手技の中には、身体に損傷があるにも関わらず、脳にアプローチして、痛みを感じなくする手技もあります。
この手技も、短時間で痛みを取る手技ということで、施術者に都合が良く、人気がありますが、身体にダメージがある状態で無理な動きをした場合、とても危険です。
ほかにも、異常を一度にすべて整体せず、「今日は肩、次回は膝」といったように小分けして、施術回数を稼ぐ治療院・整体院もあります。
症状の変化がないのに、通い続けさせる治療院・整体院
症状によっては、一回の整体では、まったく症状の変化がみられない場合があります。
だからといって、いろいろ理屈を並べて、延々と通い続けさせるのは、間違いです。
自分のからだは、自分が一番良くわかるのですから、自分の症状の変化で判断してください。
症状と療法がマッチしていれば、3回ぐらい施術すれば、わずかでも症状の変化が現れてくるはずです。
例えば、症状の変化がないのに通い続けさせる治療院・整体院に関するネットの投稿を見てみると、
足底筋膜炎で◯MTという整体にいきましたが、いつまでたってもよくなりません。通い続けることでよくなるのでしょうか。
はじめてうかがったとき、「必ず良くなりますよ!一緒にがんばりましょう」と優しくいっていただけたのでほんとに涙がでました。
そこで整体をうけると、一時的にはやや痛みが減ったかな?という程度だったのですが言われる通り週一回伺いました。
でも結局、その週一回を一年以上つづけていますが回復の兆しはなく、気持ちも経済的にもだんだん疲れてきました。
(YAHOO!知恵袋より)
私は岡崎市在住で、今名古屋まで整体に通ってます。
が…金山にある自然◯体治療をしてますが、一年過ぎても治りが遅いので、先生に質問してみました。
先生は逆ギレしたのか、怒ったように、他へ行った方が良い と言われました。信じて通っていたのにショックで落ち込んでしまいました。
(YAHOO!知恵袋より)
フォローするわけではないですが、すべての症状に対応できる施術法はないので、改善しないこともあるとは思います。
特に、上記の治療院のように、潜在的な異常を検査する技術を持たず、自覚症状でしか判断ができない場合、施術者自身、やっている施術が合っているかどうか判断できず、本当は効果がないにも関わらず、施術し続けるといったことが起こります。
それでも、一年というのは続け過ぎで、売上優先で仕事をしているため、施術効果がないとわかってからも、患者さんが何も言わない限り通い続けさせていると言えます。
「取材を受けました」と宣伝する治療院・整体院
時々、芸能人からインタビューを受けましたと宣伝しているところを見受けますが、これは、表向きは取材のように見せかけていますが、治療院・整体院側がお金を支払っている普通の宣伝広告です。
「(芸能人名) 取材」でネット検索すると、治療院がずらっと並びますので、すぐにわかります。
具体的には、取材を受けて謝礼がもらえるのではなく、逆に、取材費用という形で、お金を支払います。
もともとは、広告宣伝が法律で厳しく制限されている病院や医院のための抜け道として作られたシステムですが、それを拡販したものです。
取材を受けたとする雑誌も、ほとんど聞いたことのない雑誌だと思います。
最近は、取材に見せかけたのウェブサイトも増えてきました。
雑誌ですと、
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国際グラフ
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国際ジャーナル
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報道ニッポン
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現代画報
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スクウェア21
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月刊ガイア
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カンパニータンク
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英国生活ミスター・パートナー
ウェブサイトですと、
例えば、「覚悟の瞬間」に取材を受けた風に掲載する場合、製作費45万+掲載費5万/月(1年)=105万/年かかります。
有名な雑誌や新聞でも、お金を払って、掲載することができます。
どの雑誌も、広告収入が主な収入源になりますので、ほとんどどれでも広告掲載が可能です。
例えば、「週刊文春」の場合、ページの上に(PR)と印字され、そのページが記事ではなく広告であることがわかります。
広告も、インタビューされた風に作成していて、とても手が込んでいます。
主婦の友社の「健康」やマキノ出版の「ゆびほか」などの健康雑誌も同様で、取材依頼があったと言いつつ、その裏では、掲載料をもらうのではなく支払って、記事を載せてもらいます。
出資する治療院・整体院を集めて、「優良〇〇」とか「神の手を持つ〇〇」とか称して、本を出版する場合もあります。(現代書林など)
お金を出せるかどうかだけですので、その治療院・整体院が持っている技術力には、まったく無関係です。
また、医師からの推薦の声を掲載しているところがありますが、これも、謝礼を支払って、医師からの推薦の声をもらっている場合があります。
「取材されました」という感じではなく、「整体を受けられました」という感じのパターンもあります。
まだ無名のモデルさんの場合が多いですが、治療院・整体院で写真撮影します。
治療院・整体院側は、「モデルの〇〇さんが来られました」と宣伝し、モデルさんは、自分のブログで宣伝してあげるという感じです。
中には、「そんな服装で整体受けられないでしょ」っていう写真で、バレバレの場合もあります。
「口コミサイトで自作自演する治療院・整体院
口コミサイトが多数存在し、それを参考に治療院・整体院を選ぶ方もおられると思います。
口コミを自作自演している治療院・整体院が、多数存在します。
投稿の日付を確認して、一定期間に集中している場合や、そこ1件だけの投稿者が並ぶ場合、多くが自作自演です。
また、ホームページの内容と投稿内容がずれていたり、一人の投稿者がいろいろな治療院を口コミしている場合は、業者による口コミ投稿サービスです。
また、口コミサイト自体があまり公正ではない場合が多いです。
例えば、エキテンの場合、店舗の有料会員になるとポイントが加算され、口コミランキングが上がる仕組みになっています。
そのほかにも、有料会員でない場合、設定にいろいろ制限があり、口コミランキングが上位になりにくい仕組みになっています。
最近では、単純な口コミランキング順ではなく、有料会員を最初に並べてから、口コミランキング順に並べるなど、その格差は年々ひどくなっています。
一人の口コミ投稿者が、100以上もの全国各地の治療院・整体院の体験の口コミをしていて、明らかに業者による口コミではないかと、エキテンに連絡したことがありましたが、返事はなく、完全にスルーされました。
それ以外でも、明らかに虚偽の口コミについて、エキテンに問い合わせするも、すべて返答はありませんでした。
店舗は、会費を払ってくれるお客様なので、虚偽であろうと店舗に有利にならば無視するのは、当然の対応といえばそれまでですが、公正さは全くないですね。
また、低い評価をしたり、マイナスコメントを投稿すると、口コミ自体を削除していますので、正しい評価になっていません。
すでにもう、口コミサイトの体を成していません。
「ヤフー、グーグルの検索結果1位」と宣伝する治療院・整体院
ヤフーやグーグルの検索サイトで、「地域名 病名」、あるいは「地域名 整体」などのキーワードで検索して、一番最初に表示されるのは、ホームページの内容が、ヤフーやグーグルの検索プログラムに適合しているに過ぎません。
評判が良いからでもなく、人気や技術が高いからでもなく、単に、ホームページ作りが上手なだけです。
「Yahoo、Googleに支持されています」とか、「おかげさまで支持されてます」とか書かれていても、誰も支持していません。
こんな嘘を平気で言える治療院・整体院には、近づかないほうが良いと思います。
ホームページ作りが1位というのは、症状の改善を期待する患者さんには、まったく関係ない話です。
高額な商品を勧める治療院・整体院
いわゆるカイロ商法と呼ばれるものです。
無料の体験施術や通常の施術が行われた後、高額な商品を勧められたり、整体師になるセミナーを勧められたりします。
「なぜ勧めるか?」ということを説明します。
あるカイロプラクティックスクールでは、300~500万円分の物品購入をしなければ、本格的なセミナー(初級セミナーでは仕事にならない)を受講できません。
したがって、開業してから、その物品を販売したり、セミナーを勧めて紹介料を受けとったりして、支払ったお金の回収を図るわけです。
まさに、被害者が加害者になるという悪徳のマルチ商法です。
「JCOカイロナビ」のカイロ119に、多数記載されていますが、「○○普及会」「○○連合会」等の団体に所属している治療院です。
「○○普及会」がホームページで公開している収入モデルを見ると、売上の半分を商品売上としており、こんなところの指導を受けてしまっては・・・
傘下の治療院すべてが、そんなことをするわけではありませんが、多数存在しますので、ご注意ください。
技術のある治療院・整体院であれば、10万円以上もする物に頼る必要はありませんので、勧めたりしません。
また、良識のある治療院・整体院であれば、整体師になることをむやみに勧めたりしません。
民間療法である整体やカイロプラクティックのセミナーで、受講者が素人しかいなかったら、そこは避けた方が無難です。
優れた技術を教えているところであれば、現役の治療家が受講しているはずです。
気を付けたほうが良い治療院・整体院
必ずしも避ける必要はありませんが、内容によっては注意が必要なので、気を付けてください。
スタッフが多い治療院・整体院や多店舗展開している治療院・整体院
スタッフが多い整体院では、スタッフ全員が一定の水準の技術レベルを確保するため、習得が難しい突出した技術は採用しません。
残念なことですが、中途採用等で優秀な施術技術を持つスタッフが入っても、他のスタッフができない施術は使わないように制限されますので、技術レベルが低く抑えられてしまいます。
そこで頻繁に行われている研修も、接客術やアフターフォローのテクニックがメインで、手技は一定の水準の技術レベルを確保するためのものです。
優れた療法になればなるほど、施術者との相性があります。
相性が悪ければ、どんなに修行しても、上達は見込めません。
したがって、そういう療法は採用されません。
また、どんなに施術効果が高くても、オーナーの意向に沿わない技術(施術時間がかかって、回転率が悪くなって売上が落ちるなど)は採用されません。
そのため、治療系整体院と謳っていても、その場の痛み(院内での痛み)がなくなれば良いという対症療法的な施術を行っているところがほとんどです。
そもそも、高い技術力を持っている人間ならば、スタッフとして働かず、独立開業します。
宣伝広告が過剰な治療院・整体院
ホームページなどで、患者さんと一緒にVサインをした写真を並べたり、症状が改善したという感想文を並べたりしている整体院は、技術を磨いているようにみせても、実は、営業活動のほうに力を入れているところがほとんどです。
例えば、症状が改善した人の体験談を並べている整体院に関するネットの投稿を見てみると、
私は各種病院を受診し続け、◯MT整体というところにたどり着きました。
初診で、1ヶ月で完治可能と言われてから延々と時は過ぎ、いよいよ通院を諦めました。
ホームページ上には症状が改善した人のコメントばかり。
担当医に話を聞くと、(得るものが何も無かったというなら診察代を返します)とのこと。
(YAHOO!知恵袋より)
私はひどい腰痛で、自然◯体療法を行う、ある治療院に2回かかりました。
そこは、「うちはリラクゼーションではなく治療系だから(治せる)」「ほかの整体が壊してくれるから、うちに患者さんが集まって儲かる」など自信満々なことを言っといて、結局よくなりませんでした。
1回目で全然ダメだったのでやめようかと思いましたが、壁には「治りました!」と言う体験談がいっぱいですし、ネットの評判も異常な位高評価なので、悔しかったのでもう一回受けました。→変わらず。
ほとんど撫でるような手技であと緑色のプラスチックの棒をコロコロ。5分ほど。最初ギャグでやってんのかなと思いました。
2回目終わったあと、治ってない旨を告げると、「◯◯さんの体はだいぶ悪いから、次は2コマとってください」といわれました。
たった5分撫でるだけなのに、それを2コマとらせて、今度は10分なでるつもりですか?それで5000円×2もらおうとおもってるの?
(YAHOO!知恵袋より)
ただし、話術に長けていますので、話し相手やいい雰囲気を求める方にとっては、とても良い整体院です。
インターネットで、患者さんと一緒にVサインをした写真を見かけますが、色々な広告媒体にずっと使い回され続けていますので、よく考えてから協力したほうがよいと思います。
ブログなどに、「おみやげを頂きました」と掲載しているところが多いですが、中には、スタッフが買ってきたおみやげを、あたかも来院者から頂いたかのように掲載しているところもあります。
そこまで営業熱心だと、行ったら何されるんだろうと怖くなります。
ブログの更新が止まっている治療院・整体院
ブログをしている治療院・整体院を多く見るようになりましたが、ブログを公開しているにも関わらず、更新が半年以上も止まっている治療院・整体院は避けたほうが良いです。
情熱が冷めて更新をしなくなったのならば、最初だけ調子良く対応するところですし、忙しくて更新をしなくなったのならば、忙しくなると施術に手を抜くところです。
また、ありきたりの文章だけで、具体的な中身がないものも要注意です。
これは、あきらかにGoogleやYahooなどの検索エンジン対策です。
技術よりも、営業活動のほうに力を入れている可能性が大です。
十年未満の経験で、整体を教えている治療院・整体院
いくら理論的なことを知っていても、実際の現場で活かすことができなければ意味がありません。
身体の状態は一人ひとり違いますので、実際の現場では、理論を応用して使う必要があり、それには、場数を踏む必要があります。
たった数年で、施術法を教えている治療院・整体院が多数ありますが、施術ではなく、人に教えることで経営を成り立たせていたり、人の上に立つことで優越感を得たり、など問題があるところが多いです。
わざと経験年数がわからないように記載していないところが多いので、記載がなければ、経験が浅いと考えてもよいでしょう。
最近では、治療院の経営コンサルタントの仕事を並行して始める者もいます。
施術をスタッフに任せて、経営者に徹しているのならば、問題ありませんが、施術もしながら、経営コンサルタントもしているとなると、技術的な問題が多いです。
何らかの思い入れがあって治療院・整体院を開業したはずですが、当初の思いを忘れ、お金儲けに意識が移ってしまって、整体学校を始めたり、美容整体を始めたり、経営コンサルタントを始めたり・・・そういった治療院・整体院は、避けたほうが無難です。
一回で治せると言っている治療院・整体院
集客のために言っている場合が多く、実際行ってみたら、「〇〇さんの症状は、時間がかかるケースです」などと言って、今回だけ特殊なケースのような話をして通わせるのが、常套手段となっています。
あるいは、ホームページのトップページと詳細ページとをうまく書き分けて、詐欺みたいなところもあります。
実例ですが、トップページには、「たった20分で改善し再発を防ぐ」とデカデカと書かれているのですが、施術内容のページには、「症状を6回を目安に改善させる」(通院間隔は数日)と書かれており、さらには、「症状が重い場合は異なる」と書かれています。
なかには、1,2回で終ってスゴイと思わせるような施術をするところがありますが、それは、その場凌ぎの施術です。
いずれ、痛みや症状をぶり返して振り出しに戻ってしまうという経過をたどります。
そういうところで言われるのは、「痛くなったら、また来てください」という言葉です。
つまり、根本的な解決はされていませんということを認めています。
対症療法であれば、施術直後に施術効果が現れますが、症状の原因に対して、自然治癒力を使って回復させようとすれば、施術効果は遅れて出てきます。
したがって、対症療法を行っているところでは、施術して、その場で症状を確認して、再び施術して確認、ということを繰り返していきます。
再発させないためにはどうするかということまで考えて、検査結果に基づいた生活習慣の改善の指導やトレーニング、メンテナンスなど、いろいろな対応が必要です。
予約制なのに待たされる治療院・整体院
人気のある治療院を演出するために、施術時間をワザと被らせるという小細工している場合があります。
予約時間に行っても、いつも待たされれば、「ここは繁盛しているんだ」と勝手に勘違いしてもらえます。
ほかにも、施術時間をワザと被らせる理由として、前の施術結果を見させるためというのもあります。
施術後に可動域を確認するなど、わざわざ、ほかの人が見てもわかりやすい方法を選んでいると思います。
歯科医院と提携している治療院・整体院
集最近、「歯科医院と提携してます」という治療院・整体院が増えてきました。
これは、2つの理由で注意が必要です。
噛み合わせは、結果であって、原因ではありません
「噛み合わせから来る症状は、歯科医院で」という考えから、歯科医院と提携していると思いますが、噛み合わせが悪くなる原因のほとんどは、歯に原因がありません。
噛み合わせを直しても、身体の症状が変わらなかったり、一時的に良くなっても再発したりすることがほとんどです。
なぜなら、身体的な異常の違いによって、結果として、噛み合わせが変わるため、いくら直しても、身体的な異常が変われば、また変わります。
自らの噛み合わせを直せないでいる歯科医がいることからも明らかです。
また、歯が痛いということで歯医者に行ったけど、原因がわからなかったという経験をされた方もいると思います。
つまり、噛み合わせが悪いのは結果に過ぎず、その原因となる歯以外の身体的異常があるということです。
歯科医院と提携しているということは、対症療法をしているということを公にしているのと変わりません。
歯科医師は、歯科の医師ではありません
歯科医師は、歯科の医師だと思っている方が多いですが、医師ではありません。
したがって、医療行為を行えません。
歯科医師が医科の研修に参加して、医師法違反に問われた裁判でも、裁判官が「歯科医は、医療の無資格者」と言われている通り、歯の修理工であって、治療をするわけではありません。
それは、歯科が医学部にはなく、歯学部にあることからも明らかです。
歯科の歴史から言えば、デンティスト(歯の修理工)が起源で、歯を詰めたり削ったり、あるいは入れたり抜いたりといった歯の修理屋さんです。
歯科の専門学校から歯学部となった歴史からも、医学部とは全く概念が異なり、大学において、医療は学んでいません。
それは、保険点数が、歯を残す治療についてはなく、歯の技工操作にあることからも明らかです。
「歯科医師を歯科の医師と勘違いしている人がほとんどだから、提携すれば箔がつく」というような、権威付けのために歯科医を利用する治療院・整体院の姿勢に、疑問を感じます。
なお、自由診療で真の治療を目指す歯科医師や歯科医グループもわずかなら存在します。
料金が安すぎる、あるいは高すぎる治療院・整体院
一般的な料金は、10分当り1,000円~2,000円程度です。
それよりも料金が安いと、施術内容よりも、価格で勝負している可能性が高く、施術を受けて余計に痛くなったというトラブルが尽きません。
逆に、高いと、自分の実力を勘違いしていたり、高慢な態度であったり、問題が多いところが多いです。
中には、そういった問題はないものの、戦略的に、技術が凄いと勘違いしてもらうことを狙っている場合もあります。
兼業で仕事をしている治療院・整体院
自営業でほかに商売をしながら、あるいは、会社勤めしながら、治療院・整体院を営んでいるところが稀にあります。
本業が別にあって、副業で施術を行っているところは、技術的な問題が多いことは明らかです。
治療・整体の仕事は、片手間にできるようなものではありませんので、それに専念している治療院・整体院を選んだほうが安心です。
物品の販売に熱心な治療院・整体院
サプリメント一つをとっても、必要な栄養素は人によりバラバラで、不足している量もバラバラです。
にも関わらず、単に「カラダに良い成分が入っている」などの根拠がはっきりしない理由で勧めてくる治療院・整体院は、避けたほうがよいです。
サプリメントであれば、どの栄養素がどの程度必要で、不耐性がないかどうかなど、一人一人検査しなければなりません。
無資格マッサージ
マッサージができるのは、あん摩マッサージ指圧師あるいは医師の国家資格保持者のみです。
厚生労働省より、マッサージの定義は、「体重をかけ、対象者が痛みを感じる強さで行う行為」とされています。
無資格でマッサージ類似行為を行っているところが多くありますので、ご注意ください。
国家資格として、柔道整復師がありますが、柔道整復師が習う柔道整復術は、骨折、捻挫、脱臼、打撲、挫傷に対する施術法で、保険適用もその範囲までとなっています。
したがって、柔道整復師もマッサージはできません。
マッサージを受ける場合は、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を持っているかどうか免状を確認するほうがよいでしょう。
そのほか
その業界やその療法でしか、通じない専門用語を使う場合も気をつけた方が良いです。
一般の方が理解できる言葉で説明できなければ、その人自身がよくわかっていないということです。